交通科学博物館

秋水が手本としたドイツ空軍 Me-163B のワルターエンジンを展示

   大阪市港区波除3丁目  06−6581−5771

 昭和19年、当時日本とドイツで取り交わされていた技術交換協定に基づき、ドイツ駐在監督官をつとめていた巖谷栄一(いわやえいいち)技術中佐らが決死的な覚悟で潜水艦で日本に持ち帰ったのが、ドイツ空軍のロケット戦闘機 Me−163Bの図面であり、推進機関はワルターロケットエンジン(Walter HWK509A-2r )であった。
 ドイツのベルリン近郊は、アメリカのB−17およびB−24の昼夜爆撃にさらされており、ドイツ空軍はMe−163Bのロケットの推進力を活かして爆撃機の迎撃を行った。コメート(彗星)と呼ばれていたこのロケット戦闘機は、1800機の生産が計画されていたが、実際には279機が生産され、連合軍の重爆撃機やP−51戦闘機などとの空中戦闘にも勝利したといわれている。しかし、燃料の調達困難や推力の調整、安全性に問題があり生産が突然中止された。この技術は日本に渡り、ロケット戦闘機『秋水』の誕生となった。
 交通科学博物館には、Me−163Bの推進機関であるワルターロケットエンジンが第7展示室に展示されている。


Me−163Bの推進機関であるロケットエンジン (Waiter HWK509A-2r)

 交通科学博物館は、大阪環状線の開通を記念して、1962(昭和37)年1月21日に開館した。0(ゼロ)系新幹線や、C68・D51蒸気機関車などの実物展示をはじめ、全長400メートルに及ぶ鉄道パノラマなど、鉄道マニア垂涎の施設だが、鉄道だけでなく船舶・自動車・航空機と「交通」に係る展示も充実している。JR大阪環状線「弁天町」駅から徒歩0分という便利さが良い。


博物館入り口は弁天町駅に隣接している


(上左) テーマ別に展示室が並んでいる ワルターエンジンは第7展示室
(上右) 屋外には実物車両が展示されている。


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