加藤和宏氏コレクション 第5部 ノースロップ航空機会社 XP79
ページ掲載日 2010年12月17日
次の写真は、横須賀市在住の加藤和宏氏の収集品より公開のご承諾をいただいたものです。
画像の複製・転載・加工など二次使用をお断りいたします。

アメリカではじめてロケット動力だけで飛んだ最初の飛行機

 ノースロップ航空機会社(現在はノースロップグラマン社)が、1942年米陸軍航空軍資材司令部に、ロケット迎撃機開発の提案を行った。当時ジェット離陸補助装置(JATO)とロケット・モーターの研究開発が並行して行われていた。敵機の火砲に対して最少の断面積となり、また、プラス12Gという加速度に耐えられる形状として機体のサイズを人間の体格ぎりぎりに絞り、パイロットはうつむきに寝る姿勢で着座するというものだった。全備重量5,170kg、翼幅11m、縦横比5.07、マグネシウム合金製機体、12.7mm機関銃4門、高度12,000mで時速834kmという仕様であった。1944年7月5日、高度2,400mまで曳航されたXP79の試作機にあたるMX324は、4分18秒間のロケット噴射に成功し、無事帰還した。しかし、ロケット・モーター推進によるXP79は、出力不足からその後ターボ・ジェットに積み替えXP79Bとして開発が進められたが、試験飛行における墜落事故なども起こり、やがて実用を待たずに生産は途切れた。上の写真は、ノースロップ航空機会社の広報部からの写真であることを証明する、シリアル番号(右上の15239)とその番号に符合した解説記事(写真下)がついている貴重なものである。


写真のシリアル番号に対応した解説書が添付されている。
『空飛ぶ翼』という表現をしている。

  第二次世界大戦ブックス 33号
  『ロケット戦闘機』 中野五郎氏監修
  (1972年4月27日発刊)


記事のなかに、ノースロップMX324滑空機のイラストが掲載されている。XP79ロケット迎撃機のほぼ実物大の実験機で、
アメリカではじめてロケット動力だけで飛んだ最初の飛行機であると記載されている。

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