火薬ロケット搭載 秋水 の計画
2012年8月1日 秋水復元ページに追加

 今回史料室を訪問し、閲覧させていただいた図面の中に、主翼の下に補助推進用のロケットエンジンを搭載する計画図がありました。下の1段目と2段目の図面では主翼下にパイロン(胴体や翼下にミサイルや爆弾をつり下げるための支柱)の様子がわかりますが、ロケットの姿図や取り付け位置やなどから考えて、特攻機桜花の推進力として搭載されていた「四式一号噴進器」ではないでしょうか。前述の寺澤課長はこの図面について、『滞空時間の短い秋水の性能を補うための計画だったのではないか』として、わかりやすくロケット部分を着色して示してくださいました(下の3段目の画像 青色の部分)。

 当時の設計図では主翼下の2基の火薬ロケットは離陸用ロケットと説明されていますが(下の2段目の画像)、全備重量3,900kgの秋水を離陸させるためには、まず強大な爆発力の薬液ロケットエンジンである「海軍名KR-10(クスリロケット)、陸軍名特呂2号(特殊ロケット)」を用いて敵機上まで急上昇し、翼下の火薬ロケットは接敵・空戦用のブースターとも考えられます(推測記述は佐久間)。

(写真上) 設計当時の図面で見づらいが、秋水断面形と主翼下の火薬ロケット用パイロンを確認できる
(写真上) 機体上方向からみた翼下パイロンの取り付け位置。『ロケット取り付け中心線』の文字とロケットの姿線が見える。懸吊するロケットが特別攻撃機「桜花」に搭載されていた四式一号火薬ロケットであれば、片側で推力800kgを発生する。
(写真上) 寺澤課長が示してくれた補助ロケットの搭載位置(青色部分)
(写真上) 実現しなかった火薬ロケット搭載「秋水」の飛行イメージ  (作画:佐久間)

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