空技廠で設計・改良された航空機 3

零式艦上戦闘機 52型丙(ゼロ戦)
     (制式A6M5-c)
 昭和12年10月に海軍航空本部から交付された十二試艦上戦闘機(後の零式艦上戦闘機)の計画要求書は「速度」「航続力」「旋回性能」「武装」のどれを取っても世界最高水準を求めており、このそれぞれが相反する過酷な要求を実現したのが、『機体全重量の10万分の1まで徹底的に管理した』堀越二郎技師率いる三菱のスタッフであった。

 昭和15年7月21日(A6M1)として制式採用され、圧倒的な戦闘性能を誇った零戦も、グラマンF4F(ワイルドキャット)の一撃離脱戦法や昭和18年以降のロッキードP-38F、グラマンF6F(ヘルキャット)等の後発機に苦戦を強いられ改良を重ねた。52型は三菱では昭和18年8月から生産が行われ、終戦までに約6,000機が生産され、零戦の最多量産型になった。

 横須賀の空技廠では、52型の先行試作機の作成が行われ、@小型ロケット弾懸吊、A帰投用無線、B防弾式燃料タンク、Bエンジン単排気管によるロケット効果などの改良を行った。

     最高速度 540km/h(高度6,000m)
     航続力  2,560km(増槽あり)
     上昇力  6,000mまで7分19秒