空技廠で設計・改良された航空機 9

局地戦闘機 紫電21型(紫電改)
(制式N1K2-J)
 高性能エンジン「譽21型」を搭載する局地戦闘機「紫電」は、水上戦闘機「強風」を 元に開発された。「紫電改」はさらに「紫電」を再設計し、防弾艤装や振動防止策など全面的に改良を加えた。
 昭和19年1月初飛行、3月の追浜飛行場における急降下テストでは、実に790km/hを記録した。

 昭和19年11月、横須賀海軍工廠で進水した空母信濃への東京湾上で行われた着艦訓練にも艦上戦闘機(N1K3-A)として参加した。

 空戦時に速度に応じて失速を防止するため自動的に開閉する「空戦フラップ(自動揚力装置)」を装備し、空戦力は零戦を超えると評価された。紫電改を主力戦闘機とした航空参謀源田実中佐の『343航空隊』は、その実績とアクロバットのような飛行をこなす「源田サーカス」として有名。

 また、昭和20年2月17日、米国機動部隊艦載機の関東地区への空襲を迎撃するために、追浜飛行場から飛び立った30機の紫電改山本編隊は、4〜50機の敵機をほとんど駆逐し「紫電改」の強さをまざまざと見せつけた。

     最高速度 594km/h以上 (高度5,600m)
     航続力距離 1,715km  上昇限度10,760m